ブラック企業で働き続けることは間違いなく、人生を無駄にします。
しかし、考え方次第ではブラック企業での経験を生かすことが出来ます。
私自身、ブラック企業で4年間働いており、毎日AM1:30まで仕事をしていました。
若くても仕事が終わるのが、毎日午前になるのは肉体的にも精神的にも辛いです。
そんな生活ずっと続けられるわけがありません。
私がブラック企業で働いた中での実体験から、ブラック企業で働いて得ることが出来たもの、失ったものを紹介します。
【得たもの】
ブラック企業で働いていると、本当に毎日会社に消耗品のように扱われている感じがします。
しかし、ブラック企業で消耗品のように働く中でも、得るものはあります。
- 長時間働く分、早くスキルが身につく
- 経営感覚が身につく
- ちょっとしたトラブルに動じなくなる
- 転職後も長時間働くことに対して免疫ができる
- 必要以上の責任感を持って仕事に取り組める
長時間働く分、早くスキルが身につく
実際働いたのは4年ですが、毎日の8時間残業と、休日出勤を合わせると人の倍働いていることになります。
仕事の質は維持できていないので、人の倍は成長できていませんが、長時間働いているのですから、仕事のスキルも身に付きます。
私がブラック企業で4年間の勤務した経験は、残業0時間の人と比較するとおよそ2倍もの時間に差があります。
もちろん、時間だけの話ですが、8年分仕事をしたことになるのです。
長時間働くことで、スキルが身につくことはとてもいいことかもしれませんが、体力的にも、精神的にもかなりきついです。
ブラックな働き方をしていては、命がいくつあっても足りません。
成長にスピードを求めるよりも、大器晩成で時間をかけて成長できるほうが、大きく成長できる人間になれると思います。
経営感覚が身に付く
ブラック企業あるあるでは無いですが、社員一人一人が経営者の感覚を持てと日々言われている会社でした。
もちろん口だけではなく、実際に営業として、お客様の窓口業務も経験しました。
見積もり、受注、設計、工程指示、外注管理、納品、検収までが私の仕事だったので、売り上げ金額、外注費は把握していました。
もちろん会社には売り上げ目標が存在するので、目標を達成するためにはどれくらいの受注が必要かを考えて仕事をしていました。
社員数に対して、高めの目標金額だったので、キャパオーバーになり最終的に納期変更をせざるを得なくなったことも多々ありました。
仕事が多岐にわたるため、いくら働いても仕事が終わることはありません。
しかし、そのような激務を経験したからころ、経営感覚を身に付けることができました。
突発的なトラブルにも動じなくなる
自分のミスでも仕事の予定が大きく変わりますが、現場の加工ミスや、お客様の仕様変更などで、自分の予定が大きく狂うことが頻繁にありました。
トラブルが多いことも長時間労働になる原因の一つでした。
しかし、トラブル対応の中で、お客様から多くのことを学ぶことができました。
焦らず急げとよく言われましたが、まさにその通りだと当時から感じていました。
急がなくてはならないと、焦ってしまいます。
焦ってしまうと、かえって大きいトラブルを引き起こしてしまったことがありました。
早く仕事を終わらせなければなりませんが、焦ってしまい、ミスを終息させることが出来なければ自分の首を絞めるだけになります。
トラブル対応も、最初のうちは焦ってしまいますがだんだん感覚が麻痺してくるので、焦らずに対応するころが出来るようになります。
【失ったもの】
残業手当て、休日出勤手当
時間外労働の支給額が40時間までだったので、オーバーした分の給料は支給されませんでした。
金額にすると、何百万にもなりますが、多くのことを学ぶことが出来たので授業料だと割り切り、退職時に請求することはありませんでした。
家族との時間
働いている当時、一番辛いと感じていたのが家族との時間がほぼ無いことでした。
家族の為に仕事をしているのに家族からは、『手当てのもらえない時間働いて
家族と過ごす時間を削っているのでは家族の為になっていない』と言われたのがブラック企業を辞めた理由でした。
自分の遊ぶ時間
家族と過ごす時間もありませんので、もちろん自分の自由な時間なんてものはほぼありませんでした。
本来であれば、自分の趣味の時間や,友人と飲みにいったりするはずだった時間がありませんでした。
今思い返すと、ブラック企業に勤めた4年間は、空白の4年間がだったように感じます。
まとめ
ブラック企業で働いた中で、
多くのことを得ることが出来たと同時に
多くのことを失っています。
過ぎたことだから経験してよかったと思いますが、
他人にお勧め出来るような環境ではありませんでした。