

私の前に働いていた会社は完全なブラック企業でした。
人手不足の中での業務だったので
定時は夜中の1時といわれているくらい
毎日残業が多い会社でした。
時間外労働だけでも相当ブラックですが、
他にもブラックな面があるので紹介します。
ブラック企業の会社規模
会社の規模としては小さい企業でした。
社員数は、正社員20人、パート10人の30人程度でした。
私が在籍していた4年間で、多少の人の出入りはありましたが、社員数はほとんど変動ありませんでした。
小さい企業でしたので、会社に対して意見する人もいなく、ブラックな体質が培われたのだと思います。
資本金
資本金は1千万円程度で、機械台数もそんなに多くはありませんでした。
機械加工設備が15台、射出成型機が10台程度です。
売り上げ
売り上げ目標は一ヶ月で5千万でした。
実際に達成出来たことはほとんどありませんでしたが、
毎月目標に近い額は売り上げていました。
会社の規模に対して売り上げ目標が高すぎたために
ブラックにならざるを得なかったのでしょう・・・
勤怠管理なんてものは存在しない
始業時間は8時15分からでしたが、
朝に会社の掃除を毎日行っているため
遅くても7時半には出社しないと
社長からどやされると言う典型的な
長時間労働、時間外手当未払いブラック企業でした。
タイムカードも存在しなかったので、毎日手書きの日報を記入して提出していました。
手書きの為、事実と異なる時間を書くよう上司から言われ、毎日21時終業で記入するよう指示されていました。
休日出勤も当たり前で、
休日に出ないために毎日午前様まで
仕事をして、週末は仕事が片付いたので
休めると思っていたら
上司から「何で会社にこないんだ?」と電話が来る始末でした。
何故ブラック企業の社員は言うことを聞くのか
会社全体にブラックな働き方が染み付いているので
会社から理不尽なことを言われても
『仕方が無いからやるしかない』と思い
無理難題に答えてしまうのです。
他にもマイホームのローンや、家族を養う為に
働かなければならないと言う人も居ます。
若い人は辞めて転職する人もいましたが、
30代を超えると転職も難しくなり
転職を諦めて働き続ける人もいます。
このような理由があると、ブラック企業でも
今の仕事を続けるしかないと諦めている人が結構居ます。
ブラック体質は染み付いたらなかなか抜けない
私自身も転職して4年経ちますが、ブラック体質が染み付いているため
後輩や、同僚に過酷な労働をさせている時があり
ハッとすることがあります。
今の職場でも「感覚が違いますね」「たまにイケイケで仕事しますよね」
と言うようなオブラートに包んだ表現で、苦言を耳にします。
「3つ子の魂100まで」と言うように、一番最初に仕事を覚えた環境の体質は
なかなか変えられないと思います。
逆に言えば、最初に辛い経験をしたので、
それより辛いと思うことはあまり無いので
ラッキーだったのかもしれません。
どこからがブラック企業??
今私が働いている会社も、毎日3時間残業をして
休日出勤も毎月2~4回あります。
休日出勤した分は時間外労働時間の規制のため、振り替え出勤とし、
用の無い平日に休まなければならないことが多くあります。
尚且つ給料は平均よりも少し低いくらいです。
人によっては、今の会社のことを「ブラック企業だ!」と言う人も居ます。
しかし私は今の会社は全くブラック企業だと思っていません。
ブラック企業だと感じるのは人それぞれなのだと思いますが、
私はブラック企業は無くならないと思います。
ブラック企業と言いますが、実際は企業の社長がブラックでは無くても
働いている社員、上司がブラックな思考をしている限りはブラック企業になってしまうので
世の中の考え方が変わっても個人の考え方はなかなか変わることはありません。